IMPS ジムニーパーツガイド



アルティメットLSD

IMPSの考えるLSDとは

LSDを和訳すると差動制限機能を持ったデフのことです。
自動車の左右駆動輪は旋回時に外輪の旋回半径が大きいので左右輪が差動できないとスムーズな旋回ができない。
その為に差動装置を備えている。しかし1車輪が浮いたときや低μ路では空転し他方輪に駆動力を伝える事が出来なくなります。
この問題を解決するのが差動制限トルクを発生する差動制限装置(LSD)です。
アルティメットLSDはトルク感応式を採用しております。
クロスカントリーにおいては左右の路面μ・荷重が絶えず変化するので左右にいきなりトルクが掛かるのではなくスムーズにトルクが掛かるようにするのが非力なジムニー660には良いと判断し開発を始めました。
そのスムーズさを求めてテスト&トライを繰り返し、その結果「すべり接続」が理想のLSDであると確信したと同時にその難しさも分かりました。

スムーズな「すべり接続」を確保する為には、いろいろ問題がありました。
まずは予圧(イニシャルトルク)の掛ける方向です。アルティメットLSDはLSDの作動方向と同じ向きに掛かります。内側のコイルスプリングにより内側から外側に掛かり、これにより効きはじめのスムーズさが良くなり、レスポンスがいいです。
またイニシャルトルクを低くする事が出来ました。車庫入れやステアリングをフルに切った旋回での引きずり感の低減の為です。
そしてLSDの効きはじめるタイミングを左右するのが作用角(プレッシャーアングル)です。
何種類か試して他の機構とのバランスを考慮し55度、65度の2タイプを設定いたしました。
さらに「すべり接続」の要となるクラッチ版にもひと工夫を施しました。
クラッチプレートに独自のミゾ加工(オイルの出入りが素早くスムーズに行える為)を施しさらにプレートの当たりを均一化するため平滑研磨を施しました。
そして安定した「すべり接続」を維持するためにLSDケースにオイル通路を設け潤滑効果(オイルスルータイプ)を良くしました。その結果安定した「すべり接続」が維持できるようになりました。

クロスカントリーと言う路面状況が激しく変化する特殊な状況でも性能・耐久性・高品質を求めて、シャープな効きのタイプ1とスムーズな効きのタイプ2が完成いたしました。
特にタイプ2はトルクがあまりかかっていない時はまるでノーマルのオープンデフとほとんど変わらないフィーリングで決して弱いLSDとは違ってひとたびアクセルを開けるとLSDがスムーズに立ち上がりホイルスピンをするほどです。
この作動はハイスピードダート・雪道などにおいてコーナリング姿勢がアクセルワークにより修正がやりやすい結果となりさらにこのことはオートマ車との相性も非常に良い結果が得られました。

効くLSDはもう当たり前!!
次世代のLSDは作動してからの「すべり接続」 これがIMPSの考えるLSDです。


アルティメットLSDアルティメットLSD リア用 タイプ1 

 タイプ1はマニア・エキスパート仕様で1カム2WAY65度設定です。
LSDケースは高強度クロモリ鋼を使用しました。
LSD内部へのオイルの流れを良くする為クラッチプレート・プレッシャーリング・LSDケースにオイル通路を設け潤滑効果を発揮するオイルスルーシステムを採用し、さらにサイドギア・ピニオンギアを精密鍛造にして耐久性とギアの小型化を実現しました。
これによりトルクを伝達するクラッチプレートを大面積・大容量の16枚にすることが出来、安定した性能をもたらします。
またプレッシャーリング作用角を65度に設定し、効き始めをリニアにしタイムラグなくスパット効きます。
さらにイニシャルトルク(予圧)の掛かる方向をプレッシャーリングの内側にあるコイルスプリングによりLSD作動方向と同一方向にして高レスポンス・高トラクションを実現しています。
イニシャルトルクは7−8Kに設定してあります。

アルティメットLSDアルティメットLSD リア用 タイプ2 

 タイプ2はビギナー向け・オールラウンド仕様で1カム2WAY55度設定です。
強度・耐久性・オイルスルーシステム・クラッチ枚数・イニシャルトルク方向と作動方向が同一など内容はタイプ1と同じです。
変更点はプレッシャーリングの作用角でこのタイプ1は55度となっています。
いかなる路面コンディションに対してもスムーズに初期作動をさせる為の設定です。
これによりチャタリング音(バキバキと聞こえる作動音)は、ほとんど発生しません。また車庫入れなどに起きるブレーキ現象(引きずり感)と呼ばれる現象もほとんどなく、スムーズに作動します。
しかし、ひとたびアクセルをONするとスムーズにLSDが作動し、高トラクションを発生し片輪だけが空転することなくLSDが効きます。
街乗り・林道走行などにおいては、アルティメットLSDタイプ2リヤ用が微妙なアクセルコントロールにすばやく反応し納得の出来るハンドリングをお約束いたします。
もう少し穏やかに効いて欲しいが効きの強いLSDをと思っている方、またコーナーの進入時の車の挙動変化を穏やかにしたい方には最適です。またタイプ1からの変更も可能です。
イニシャルトルクは7−8Kに設定してあります。

アルティメットフロントLSD ジムニーJA11専用アルティメットフロントLSD 

このLSDはマニア向け・エキスパート仕様で内容的にはLSD方式は1WAYコーンスプリングタイプです。
アクセルONの時にLSD効果が最大限に発揮されアクセルOFFの時はイニシャルトルク(与圧)分だけしかLSDが作動しないタイプです。
効きはじめのタイミングを決定するのがプレッシャーリングの作用角でアルティメットFLSDには35°・45°の2通りに設定出来(クロスシャフトをずらすだけ)、出荷時には45°となっております。
またイニシャルトルクは9-11Kに設定してあります。
イニシャルトルクの方向性についてはコーンスプリングを使用しマイルドにLSDの効きをコントロールします。よってハンドリングが素直になります。
もちろんオイルスルー潤滑方式を採用しまたクラッチプレートも片側6枚、合計12枚仕様で耐久性・持続性の向上を図りました。




強度、耐久性が違う ジムニーLSD
 オイルスルーシステムを可能にした高強度クロモリ鋼のLSDケース。内部に使用されるサイドギア、ピニオンギアを精密鍛造構造にし、ハイパワーエンジンにも対応する耐久性とギアの小型化を実現。これにより内部容量を増加させ、クラッチプレートの枚数を増やすとともに1枚あたりの負荷を軽減して耐久性を向上しました。 





安定した性能を持続 ジムニーLSD
 オイルスルーシステムによりLSD内部へのオイルの流れをさらに向上させ、安定したLSDの効きを実現しました。さらにケースに独自の加工技術を施し大きく開けられたオイル出入り口からプレッシャーリング、クラッチプレートなどにオイルが素早く伝わり、より効果的な潤滑効果を発揮。
効果的なオイルの循環によりハードな使用でもオイルを素早くプレートに供給できるため、LSDの効きが安定します。
クラッチプレートに放射線状に独自のミゾ加工を施したオリジナルクラッチプレートを採用し、潤滑効果を発揮。
こだわりの65° ジムニーLSD
 クロスカントリーフリークが求めるより強いLSDを追求した結果生まれたのがアルティメットLSDタイプ1です。
ジムニーを知り尽くしたIMPSが独自のテスト&ランを繰り返し、ジムニーに最適なプレッシャーリング作用角65度(アルティメットLSDリア用タイプ1)を設定しました。これにより作動タイミングが早く”すぐ効くLSD”を実現しています。
タイプ2は55度となります。

なぜコイルスプリングなのか ジムニーLSD
 「コーンスプリング予圧型多版クラッチ式LSD」の場合、イニシャルトルク(予圧)のかかる方向がLSDの作動方向とは逆のため、タイムラグが生じます。
アルティメットLSDはプレッシャーリングの内側にセットされたコイルスプリングによって同一方向にトルクがかかるため、タイムラグ”0”、高トラクション、高レスポンスを実現しています。








 タイプ 1 


■ トライヤルやロックなどの競技を主に使用する方

■ ハードなクロカンをお望みの方

■ タイムラグ0の高レスポンスを求める方

■ スパッとLSDが効いてくれて欲しい方

■ コーナリングの姿勢変化レスポンスを早くしたい方




 タイプ 2  


■ オートマ車に装着したい方

■ 街乗りが多いいがスポーツ走行も楽しみたい方

■ 雪道や滑りやすい道(アイスバーン)の走行が多い方

■ 高速道路などでふらつきが気になる方

■ 車庫入れなどでギクシャク感が気になる方

■ コーナーの進入時の姿勢を気にする方

■ クロカン少しでダートは早く走りたい方



  価   格   (お問い合わせください) 
アルティメットRLSD タイプ1 ASK
アルティメットRLSD タイプ2 ASK
アルティメットFLSD   ASK
 アルティメットLSD リア タイプ1及びタイプ2
  ジムニー適合車種
JA11C/JA11V/JA12C/JA12V/JA12W
JA22W/JB23W/JB33W/JB43W
JA51C/JA51W/JB31W/JB32W


現在御使用中のユーザー様へ

★ タイプ1からタイプ2・タイプ2からタイプ1 どちらからもプレッシャーリングを交換すれば変更することが出来ます。

★ [あまく]なったと感じたらオーバーホール出来ます。オーバーホールクラッチキットで復活します。

★ イニシャルトルクも自由自在でセットアップできます。

★ 単品でのオーバーホールサービスも行なっております。お気軽にお尋ね下さい。

★ プレッシャーリングは、いろいろなタイプをご用意してますので効き始めのタイミングが変えられます。

リセッティング及びオーバーホールについて

長い間使用していて最近何か効きが「あまい」とか効きを変えたいと思う方。LSDはリセッティング・オーバーホールが出来るのです。
また効きはじめを早くしたり、遅くしたり変えることも出来ます。
定期的にLSDオイルを交換されていても過酷な使用、長期間の使用では内部パーツが摩耗し効きが「あまく」なります。
効きはじめを変化させるプレッシャーリング・効きが復活するクラッチプレートなどいろいろ用意してあります。
更なるクロカンライフを楽しむ為リセッティング及びオーバーホールをお勧めいたします。

■料金はお問い合わせください。

*当社まで御送りください。終了いたしましたら御送りいたします。
その際の送料は当社まではお客様御負担・当社からお客様へは無料です。


パーツ代について

パーツ代につきましてはお客様のLSDを点検し、その後どのようにリセッティング及びオーバーホールするかをお聞きしお見積もりいたします。作業はその後です。

構成パーツ プレッシャーリング

コーンスプリング

コイルスプリング

クラッチプレート (内ヅメ・外ヅメ)
   
サイドベアリング

ドライブピニオンオイルシール

その他
    

オプションパーツ

 リア用LSD(JA11・JB23)

■アルティメットRLSD O/Hクラッチキット 旧タイプ
      ¥28,000-(税別) 30,800円(税込み)

   構成パーツ (18枚組)
フリクションディスク(内) t=1.6X8枚
フリクションディスク(外) t=1.5X2枚
フリクションディスク(外) t=1.6X6枚
フリクションディスク(外) t=1.8X2枚

■アルティメットRLSD O/Hクラッチキット  新タイプ(ケースに1本線入り)
      ¥28,000(税別) 30,800円(税込み)

   構成パーツ (18枚組)
フリクションディスク(内) t=2.0X8枚
フリクションディスク(外) t=1.5X2枚
フリクションディスク(外) t=1.6X6枚
フリクションディスク(外) t=1.8X2枚

■その他のパーツ、価格等お問い合わせください。



お問い合わせ先
有限会社 インプスオート
TEL 042-370-3460
FAX 042-378-2520
Eメール imps@imps.co.jp


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